初段の読み力(格言から学ぶ、碁の逆説的本質)
大局観もヨセの技術も布石の考え、戦いのテクニックもすべて、石を取る能力によって生まれている。
碁の本質は、石取りゲームある。その言葉を信じて、石を取る技術を徹底的に勉強すると、基本がしっかりでき確実に強くなる。
格言その1 取ろう取ろうは取られのもと
<この格言の本当の意味は>
無理に取ろうとすると、自分の石が反対に取られるので用心が必要という意味です。
そして、その逆説的本質は
囲碁は、石取りゲームである。
という事実。つまり強い人の判定基準は、
- 大きい石が取れる。
- 相手の石を取って生きる。
- 相手の石を取って逃げる。
- 攻め合いの戦いで勝って、相手の石を取れる。
- 取られそうな石を、上手に逃げられる。
手を打つことができる人が強い人である。
逆に弱い人とは
- 小さい石しか取れない。
- 眼を作って生きる。
- 取られるのを怖がって、逃げる。
- 攻め合いになると、いつも負ける。
- 取られそうな石でも、取れない。
手しか打てないが弱い人となる。
格言その2 大場より急場
急場とは、石の取り取られが関係する場所をいい、大きな地を囲う場所を大場といいます。
地を囲う手より、石取りに関係した手が急ぐ。
やはりこのでも大切な碁の本質は
囲碁は、石取りゲームである。
といことです。
そのため、
- 大きい石が取られそうな場所
- 分断されと、石が取られそうな場所
- 地の空間が狭くなると、生きられない石になる場所
が急場になる。逆に
- 石がの取り取られ(死活)とは無関係な場所
- 分断して石を取っても、小さい石しか取れない場所
- 手抜きしても、すでに生きている石になる場所
が大場となります。
格言その3 左右同形、中央に手あり
左右対称の形になっている場合には、中央に打てという意味です。その本質は、囲碁は見合いのゲームであるため、、相手がAなら自分がBに打つのが基本であるといことをさしています。こ の逆説的な意味の本質は、
見合いでなく、必然になると有利になる。
という意味が含まれています。必然にするには、攻める、逃げる、攻める、逃げるという一連の動作が必要になりますが、攻める動作は、「お前の石を取るぞ」という意味なので、 取るぞ、逃げる、取るぞ、逃げるという着手の流れが、戦いの基本になります。