初段の読み力(格言から学ぶ、碁の逆説的本質)

大局観もヨセの技術も布石の考え、戦いのテクニックもすべて、石を取る能力によって生まれている。

碁の本質は、石取りゲームある。その言葉を信じて、石を取る技術を徹底的に勉強すると、基本がしっかりでき確実に強くなる。

格言その1 取ろう取ろうは取られのもと

<この格言の本当の意味は>

無理に取ろうとすると、自分の石が反対に取られるので用心が必要という意味です。

そして、その逆説的本質は

囲碁は、石取りゲームである。

という事実。つまり強い人の判定基準は、

  1. 大きい石が取れる。
  2. 相手の石を取って生きる。
  3. 相手の石を取って逃げる。
  4. 攻め合いの戦いで勝って、相手の石を取れる。
  5. 取られそうな石を、上手に逃げられる。

手を打つことができる人が強い人である。
逆に弱い人とは

  1. 小さい石しか取れない。
  2. 眼を作って生きる。
  3. 取られるのを怖がって、逃げる。
  4. 攻め合いになると、いつも負ける。
  5. 取られそうな石でも、取れない。

手しか打てないが弱い人となる。

格言その2 大場より急場

急場とは、石の取り取られが関係する場所をいい、大きな地を囲う場所を大場といいます。
地を囲う手より、石取りに関係した手が急ぐ。
やはりこのでも大切な碁の本質は

囲碁は、石取りゲームである。

といことです。
 そのため、

  1. 大きい石が取られそうな場所
  2. 分断されと、石が取られそうな場所
  3. 地の空間が狭くなると、生きられない石になる場所

が急場になる。逆に

  1. 石がの取り取られ(死活)とは無関係な場所
  2. 分断して石を取っても、小さい石しか取れない場所
  3. 手抜きしても、すでに生きている石になる場所

が大場となります。

格言その3 左右同形、中央に手あり

左右対称の形になっている場合には、中央に打てという意味です。その本質は、囲碁は見合いのゲームであるため、、相手がAなら自分がBに打つのが基本であるといことをさしています。こ の逆説的な意味の本質は、

見合いでなく、必然になると有利になる。

という意味が含まれています。必然にするには、攻める、逃げる、攻める、逃げるという一連の動作が必要になりますが、攻める動作は、「お前の石を取るぞ」という意味なので、 取るぞ、逃げる、取るぞ、逃げるという着手の流れが、戦いの基本になります。